ニット業界の明日を考えるヒントに
センイ・ジヤァナル社(1946〜2011)は「センイ・ジヤァナル」をはじめとしてメリヤスにかかわる多くの新聞、書籍、資料を編集、発行しました。その中には、若いニットマン、ニットウーマン達のニットの明日を考えるヒントになる記事等が多くあります。
そこで、温故知新、もう一度抜粋して再掲します。
(しばらくは順、分類不同、各項目へはページ、ブログ、ニュース等からのリンクとします。)

ぱっち  パッチ
股引(ももひき)の一種。普通丈長く暖かく仕立てられたものをいう。
韓国語のPachiの転と言っているが股引の宝暦の頃から「ぱっち」が流行しそのころは、お納戸茶「濁った灰味の暗い青」で昭和の頃から茶色に変わり股引、脚絆がすたって、武家町人にも「ぱっち」が専用されてとある。
旧幕時代の末ごろには「ぱっち」と股引の名称は、上方と江戸とで違ってきて、上方では縮緬(ちりめん)羽二重、袖などで股脚全部の丈のあるのを「ぱっち」といい、木綿で作ったものは長短にかかわらず股引といった。しかし「ぱっち」は筒太く緩かで、江戸も文化ごろまでは緩やかなのを好んだが、文政の末から次第に細いのを好み、ことに川並という江戸木場筏夫の股引の着脱はもとより座るにも困難だったという。
いずれにしても、この「ぱっち」と言う言葉は、印欧語として、北インド地方の言語とペルシャ、アラビア両語が混入して西漸し、現在の英語にまで続くとともに梵語から東漸して、朝鮮語を経て、現在の日本語にまで続いた言葉であるらしい。
【出典・引用】「日本メリヤス産業史」センイ・ジヤァナル編 1971発行